秋山命 公式ウェブサイト - Inochi Akiyama Official Website

生きる街

生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。津波に流された夫は帰って来ない。それでもいつか夫が戻って来ると信じて、千恵子は地元を離れずに生きている。しかし、あの日を境に、今は離れて暮らす子供たちもまた癒えない傷を抱えていた。被災のトラウマから子供を持つことを恐れる娘の香苗(佐津川愛美)と、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子の哲也(堀井新太)。そんな家族の前に、かつて同じ町に住んでいたドヒョン(イ・ジョンヒョン)が韓国からある人の手紙を持ってやって来る。
手紙に託された想いに触れたとき、止まっていた家族の時間がゆっくりと動き出すのだった――。

復興支援に尽力してきた夏木マリが約10年ぶりに選んだ主演映画『生きる街』は、宮城県石巻市で撮影された。東日本大震災から5年以上の時を経て、その地を去る人、とどまる人、帰ってくる人がいる。人々は、そして街は未来を信じて生きている。

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捨てがたき人々

「生きるのに飽きちゃったな…」

金も仕事もなく、絶望と鬱屈を抱え、風に吹かれるゴミクズのように日々をやり過ごす男・狸穴勇介。人生最後の場所とばかりに故郷へふらりと戻った彼は、顔にアザのある女・岡辺京子と出会う。

衝動にまかせたセックスから始まる、どうしようもないふたりの縁と絆。それでも勇介の生活にはやがて変化が訪れるのだが……。

人間の根源を衝き動かす金欲、食欲、性欲。必死に求めても逃げていく愛や幸福。生きるって、いったい何なのか?

原作は、鬼才・ジョージ秋山。
金の亡者を主人公にした「銭ゲバ」、飢餓から我が子の肉を食らう「アシュラ」等、デビュー以来、人間の善悪やモラルを問う姿勢を貫き、社会問題になるほど露悪的描写の漫画を描き続ける唯一無二な存在だ。監督は、榊英雄。俳優として映画やテレビなど幅広く活動し続けながらも、様々な視点から人間ドラマを世に送り出している。

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アシュラ

舞台は中世、農村の時代。生まれてすぐ親に見捨てられたアシュラは、本能のままにケダ-モノとしてひとり生き抜いていく。時には人を殺めて...。
そんな時アシュラは、ある少女との出会いによって人の心を知ることになる。しかしそれは同時に苦しみと悲しみのはじまりでもあった。やがて世は地獄へ――。変わ-りゆく人々。人間・アシュラの目に映っていたのは、隣人を裏切り騙す、我欲に支配され-た人々=ケダモノの姿であった。そしてまた辺りは戦場へ......。
描かれる人間の業の愚かさと哀しさ。それでも何としても生きていこうとする人間の強さ-、美しさ。人間とは、生きる意味とは、そして生きていくための強さとは。アシュラが突-きつけるその強烈かつ根源的なメッセージに、さとうけいいち監督をはじめ多くのキャス-トとスタッフが共感し集結した。今だからこそ必要な何かを伝えるために――。

40年も-の時を越え、衝撃作に込められた真実がいま明かされる。

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銭ゲバ

これは「愛」なのか?「悪」なのか?

「真実の愛」を渇望するがゆえ、「金」の力でそれを手に入れようとする、悪事に手を染めながら――。

オレは美しいものが好きズラ。美しい人の心が欲しいズラ。真実というものがあれば、命を懸けて追い求めるズラ。だけど人の心は美しくないズラ――。だから、オレが信じるのは「銭」だけズラ。「銭」があれば寂しくないズラ。「銭」があれば幸福ズラ。だからオレは、「銭ゲバ」として生きてやるズラ。そんなオレが幸福を掴むことなど、できるズラか――?

貧しく、不幸な生い立ちゆえ「銭ゲバ」となった青年の、この金まみれの世界で生き抜くサバイバル活劇!!「愛」と「悪」をスリリングに、そしてリリカルに描き、「幸福とは何か?」を問う超エンターテイメントドラマ!!

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